「宝の箱」

素敵だな、綺麗だな…

 

そう感じる物と出会うと、いつの頃からか、お金と引き換えに自分の物にする…それが当たり前になってる。

子供の頃はそうじゃなかったな…。

 

思い起こせばあの頃は、素敵だとか綺麗だとか感じる対象が、今とは全然違っていたな…。

 

僕が魅力を感じていたあれこれ。

 

それは割れた瓶のかけらだったり、真っ赤に紅葉した落ち葉だったり、

時には錆びて曲がった釘なんかも…。

 

大切に持ち帰ったそれらを「宝箱」と大きく書いてもらった僕だけの特別な箱にしまっておく。

 

そして時々蓋を開けては、ひとつひとつ手に取って眺めて楽しむんだ。

そこにはまだ小さかった僕が、果てしない浪漫を感じた「美」があった。

 

今思えば、どれも何の役にも立たないガラクタだったけど、

お金なんて持ったことがなかったあの頃、小さな僕が手にしたあれこれは、今 身の周りに在るどんな物よりも遥かにキラキラと輝いていたように感じる。🍀

 

(2016年「驚天動地」展示個展作品)

「宝の箱」

 

石ころも 

小さなガラス片や タイルのかけらさえも

大切な宝物だったよ

 

きらきら光る思い出と

ぼくの夢を詰め込んだ

あの 宝箱

 

今はもう無い…

…noZomi🍀

 

=地球に 人に 優しいアートを=

僕らを育んでくれるこの星とあらゆる命への敬意、

そして魂の居場所である肉体に感謝を込めて…

       早川 希