何が「信念」を支えているのか

「信念」が揺るがなければ、迷う事無く何かをやり始める事も、やり遂げる事も出来るはずだ。

 

理屈はそうだけど、そこにはなかなか到達出来ない時だって、やっぱりあるよね。

 

そんな時、僕の「信念」を作り上げているものの正体が、何なのかを考える。

純粋で真っ直ぐな心。それなら揺るぎ無いだろう。

でも、時には他人への対抗意識から、意地になって人のマネをしながら何かをやろうと焦っている…。

 

そんな事も、以前の僕にはよくあったなぁ。

そういう時って、結局最後までやり遂げられなかったり、そもそも始める事すらしなかったり…。

 

 

何故それがやりたいのか、その「心構え」が、「軸」が明確で、純粋でなければ、なんだかんだと理由を付けて動けなくなる。

 

と言うか、大した熱意もないから、”動かなくなる” 、簡単に辞めちゃうんだよね。

 

 

行動に移す時って、「自分だけの為」からの発想だと、長続きしない。

最初はもちろん何事も、自分が楽しいからやるってとこから始まるんだけど、

続いていくものって、それが誰かの役に立ったり、喜んでもらえたり、力になったり・・・。

 

そんな出来事に繋がることで、やる気、やりがいとなって、そこからどんどん発展していく。

人って、誰かに必要とされる事に喜びを感じるものなんだろうな。

 

 

僕は少し前まで、=信じられるのは自分だけ= という考えに囚われていた。

 

そう考えている間って、人の目も気になるから、人を寄せ付けない強固な壁を作ってる。

そんな風じゃ、僕自身、誰からも信頼されないし、たとえ行動を起こしたところで、ずっと孤立したままだよね。

 

「信念」だと思っていたものは、単に独りよがりの捻くれた意地だったりする。

それに気づいたきっかけは、本当に些細な出来事。

 

初めて挑んだコラボ展に立ち寄ってくれた、言葉も通じない海外の見知らぬ男性。

彼が、壁一面に並んだ僕の絵をまるで子供のような笑顔で、ギャラリーを何周もしながら観てくれた事。

 

何度も何度も笑顔で頷きながら…。

僕の絵に、人を笑顔にする力がある事を初めて目の当たりにした瞬間だった。

 

 

出来事は些細なことだったが、絵を描いていく事を決断するに至る、とてつもなく大きな出来事。

だから僕は、自分を守る為だけに築いた壁に、ほんの少しだけ穴を空けてみた。

そうしたら、そこから入って来る風は、思っていたよりも遥かに暖かなものだったんだ。

 

 

さあ、壁を壊して一歩踏み出そうとした時、ある人からこんな事を言われた。

 

「他人の為に何かやりたい人なんていない。結局自分の為にやってるんだよ。」

「私はあなたみたいな偽善者にはなりたくないから。」

 

僕のやる事や考えに、いちいち反応していろんな事を言ってきた。

僕は再び、人の目が怖くなった。

 

そして、壊しかけた壁の穴をまた、塞ぎたくなってしまった・・・が、

でも、ちょっと待てよ・・・

 

あの時のあの男性の笑顔、あれは決して僕が押し付けたものじゃ無い。

言葉なんて通じなくても、自然と僕の絵に、彼の心がウキウキと楽しくなった瞬間だ。

 

そんな人が居てくれるなら、たとえ自己満足だろうと、偽善だと言われようと、何もやらないよりは、やったほうがいい。

僕にあんなことを言った人…その人の為にやるわけでもないし…。

 

その時、僕の「信念」の軸を支えてくれたのは、あの時の見知らぬ海外の男性の笑顔とその心だったんだ。

それを支えに進んでいたら、同じように笑顔や心、言葉を届けてくれる人達が居てくれることに気が付いた。

 

僕はたくさんの人に支えられ、生かされている。

気付けば、僕の「信念」って、そういう人達の心で支えられているんだ。

 

 

だからこれからも、僕は僕の出来る事、

ほんとにささやかなんだけど、”笑顔になってもらえるアート”を創り出していくことで、

「無くても別に困らないけど、あったらいいなぁ…」という存在として、皆の傍に居たい。

 

たとえ偽善とか言われたって、自分の為とか言われたって、僕はやり続けるよ。

笑顔になってくれる誰かに届けたいから。🍀

=スターシードが創り描く☆地球に人に優しいアート= noZomi hayakawa(陽日希)2024秋の個展『自灯明』

スターシードが創り描く
地球に人に優しいアート
noZomi hayakawa(陽日希)
 2024.秋の個展

 
  『自灯明』

2024/11.25(月)-12.01(日)
   11:00ー19:00
(最終日は17:00閉館)

  ギャラリー元町
    ・・・
誰もが心の奥に持つ、内なる光。
それは自身の信念や志、願い、そして大切な想い...
誰かが照らしてくれる灯火を頼りに生きても、
果たしてそれが、自分の人生なのだろうか。
たとえ、今は小さな灯りだとしても、
僕は、内なる光である自分自身を拠り所として生きていく。
       noZomi hayakawa(陽日希)