僕が思い出に浸らないのは…『記憶の中の楽園』
僕の日常…ほぼ、思い出には浸らない。
時間がもったいないからっていうのもあるけど、本当のところはちょっと違うのかも…
嫌な思い出は、不思議といつの間にか心のアルバムから消えていて、残っているのはキラキラと光る陽射しの向こうの優しい出来事。
その優しさ、懐かしさが、悲しかった出来事よりもぎゅっと胸を締め付ける。
心に優しい出来事たちは、まるで花火。
大空に夢のような景色が広げて、でもそれはほんのわずかな時間だけ。
打ち上がっては消え、やがて暗い夜空が目の前に広がる。
思い出も同じ。
もう二度と戻らないその瞬間が、あまりにも儚くて愛おしいから、
その想いが苦しくて、切なくて、
僕は思い出に浸る時間を遠ざけているのかもしれない。
『記憶の中の楽園』
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もう とっくに忘れてしまった時間の数々
でもきっと 心のどこかにしまってあるのだろう
楽しかったはずのあの瞬間は
記憶の中の美しい楽園に…🍀
noZomi
2020.09第10回個展
「My dear…親愛なる君へ」より