愛のかたち

「愛」ってどんなもの?…

 

漠然としたイメージしか持ってなかったけど、最近よくそんな事を考えるようになった。

ひとりひとりの顔が違うように、「愛のかたち」もいろいろなんだろうなって僕は考える。

 

その表現の仕方も、受け取り方も様々で、

何が正しくて、間違っているなんて事は無くて…。

 

そこに確かに「愛情」というものが存在すれば、たとえ「かたち」なんて無くてもそれは誰も否定なんてできない「愛」なんだと思う。

 

 

「言葉にして伝えよう…。」って最近はよく言われてる。

 

確かに大切だよね。ストレートに届く「言葉」は、受ける側にはとても分かりやすく、すぐその場で伝わるから。

そして、相手の為に何か「行動する」という愛のかたちもあるよね。

これも受け取る側には実感として伝わりやすい。

 

アートと「言の葉」を届けるという活動をしている僕も、絵と共に「言の葉」を添えることによって「言葉で伝えている」ことになるのかな。

 

でもね、僕はその他にも、とても大切に感じていることがあるんだ。

それは、「感じ取る心」

 

これはね、受け取る側の心の在り方。

 

何故この心を大切に感じるかというと…長い間、僕が使わずにいた心だから。

 

僕は幼い頃に、かなり早い段階で周囲に心を閉ざしたんだ。

悲しみや恐怖から少しでも遠ざかる為に「人の心を感じ取る窓」に鍵をかけた。

 

僕は、自然・風景・動物・音楽…そういう人間以外のもので自分の心の部屋をいっぱいにする事で、隙間から入って来ようとする「人の心」を追い出そうと必死になっていたんだ。

 

 

子供心にも、愛情の顔をした悪意がある事を知ってたから、「悪意」も「愛情」も区別すること無く受け取りを拒否した。

 

これは「愛情」かなって思うものは、一旦は受け取るんだけど、あとで相手にわからないようにそっと元の場所に置いてくる。

申し訳ないとは思うんだけど、信じてなかったんだよね、誰の事も。

 

でもね、そんな中でも僕が失わずにずっと持っていたものがあるんだ。

それは「思いを馳せる」こと。捨てずに持っていて良かった…本当に・・・。

 

僕は幼い頃から経験した事、ひとつひとつをかなり鮮明に覚えている。

だから随分時が経ってからも、いろんな人とのやり取りを思い起こす事があるんだ。

 

あの子が、あの人がしてくれた、言ってくれたあれこれ、その時の表情、いろんなものに思いを馳せると、今ならわかる「愛情」を感じることができる。

あの時は疑心暗鬼で、素直に受け取れなかったものを 今更になって深い感謝と共に取りに戻ったりしてる。

 

 

あの頃の僕はね、実は愛情が欲しくてしょうがなかった。

だから簡単に受け取る事ばかり、簡単に貰う事ばかりを求めていたんだね、きっと。

 

はっきりとわかる言葉、はっきりとわかる行動で示してもらいたかったんだと思う。

子供だったからそれも仕方ないけどね。

 

でも成長していくうちに、明らかなかたちを持っていない「愛のかたち」もあるんじゃないかって思うようになった。

「無償の愛」みたいな・・・。

 

人知れずそっと注ぐ愛情や、一見してそれとはわからないほどさりげないサポートとか、いろいろ…。

そして、いろんな事情から、言葉や行動で伝える事のできない人もいるよね。

それらに気付ける心、「感じ取る心」もひとつの愛のかたちなんじゃないかな。

 

分かりやすいかたちで心を通い合わせる事はとても大切だけど、

言葉や目に見えるかたちが無くても、感じ取り、察するという力。

受け取る側が持っていたい、大切な「愛のかたち」だと思うんだよね。

 

何よりも僕自身がこの「感じ取る心」の愛をたくさん注いでもらっている事を 今、事あるごとに実感してるから。

だからこそ僕も、声無き声、音無き音に耳をすますことのできる「愛のかたち」を大切にしていきたいんだ。

 

だって、花は何も言わなくても、ただそこに咲いてるだけで、それを見る僕たちは美しいと感じ、心が癒されるよね。

だったらいつも傍にいる人が、たとえ何も言葉にしなくても、
僕たちはその笑顔や物腰から「愛」を感じ取ることだって出来るはずなんだ🍀

 

=スターシードが創り描く☆地球に人に優しいアート= noZomi hayakawa(陽日希)2024秋の個展『自灯明』

スターシードが創り描く
地球に人に優しいアート
noZomi hayakawa(陽日希)
 2024.秋の個展

 
  『自灯明』

2024/11.25(月)-12.01(日)
   11:00ー19:00
(最終日は17:00閉館)

  ギャラリー元町
    ・・・
誰もが心の奥に持つ、内なる光。
それは自身の信念や志、願い、そして大切な想い...
誰かが照らしてくれる灯火を頼りに生きても、
果たしてそれが、自分の人生なのだろうか。
たとえ、今は小さな灯りだとしても、
僕は、内なる光である自分自身を拠り所として生きていく。
       noZomi hayakawa(陽日希)