僕を作る暮らし

いつもブログではちょっと重たい話が多いので、今日はちょっと柔らかな話題。

僕が日頃、大切に感じているものの話をするね。

 

外で人に会う時に着る洋服とか靴、カバン…人目に触れるものは、もちろんこだわって選んでる。

そういったものは、自分が気に入ったものであると同時に、接する相手に対して失礼の無いように、出向く場所にも相応しいようにとか、ただ好きっていうだけじゃない部分も踏まえて選ぶ必要があるよね。

 

そういうのも結構大切な事ではあるんだけど・・・。

 

 

実は僕が最も大切にしてるのは、あまり人目にさらされない日常の暮らし。

つまり家の中の「物や事」。

 

僕の場合、この部分は思いっきり自分だけのこだわりや好みだけで成り立ってるんだ。

今回は「食」に関するこだわり。

 

とは言っても、今日は食材のほうじゃなくて食に関する「道具」の話。

それは「鉄のフライパン」へのこだわり。

 

 

まずは言い訳から・・・。

コンロが汚れてるように見えるけど、最近は使う度にちゃんと拭いてるよ。

以前の汚れが炭化しちゃってどうしても取れない!

 

で…、これはもうかなり長いこと使ってる鉄製の中華鍋。

ず~っと前に横浜の中華街で買ったもの。

中華鍋ならやっぱり中華街でしょ…みたいな至極単純な理由から中華街で…。

 

柄と本体が一体化してるから手入れも楽。女性には重たいかな…⁇

 

炒める・揚げる・煮る…いろいろ出来るから凄い便利。

僕はやった事ないけど、セイロを乗せれば蒸し物もできるらしい。

 

 

こっちは、鉄のフライパンいろいろ。

作るものの量によって使いわけてる。

 

上の2つは独りで暮らしてた頃のものだけど、左上のはね、どこか地方の行商のおばちゃんから買ったんだ。

二十歳くらいの頃だったから、

「若い人が鉄のフライパン使ってくれるなんて嬉しいねぇ…ありがとね。」

って凄く喜んでもらったのを覚えてる。

もしかしたら僕が「鉄のフライパン」にこだわる理由は、あのおばちゃんの一言と笑顔を忘れたくないからかもしれないなぁ。

 

今はシェアハウスの同居人達の分も作ったりするから、下の2つを使う事が多いかな。

右下のは深さもあって良いんだけど、今思えば本当は柄の部分と一体のやつが良かったかなって思ってる。

でも、もうかなり使ってて愛着もあるから、壊れるまで買い直しはしないつもりだよ。

 

鉄のフライパンってこびりつくイメージがあるから、テフロンとか使ってる人が多いかもしれないけど、ちゃんと使えばそんな事無いんだよ。

以前に一度だけ浮気してテフロンのを使った事があるけど、なんかしっくりこなくて…。

 

鉄製はテフロンみたいに全く油をひかなくても良いって訳じゃないんだけど、手入れさえ間違えなければ、使い込むと少量の油で大丈夫。

 

知ってる人もいると思うけど、鉄のフライパンは、洗剤で洗っちゃダメなんだ。

使い終わったあとは、お湯で流しながら亀の子たわしでこすって洗う。

そしてお湯ですすいで、火にかけて水分をとばすだけでいいんだよ。

 

何回も使っているうちに、料理の時の油が馴染んで、こびりつきにくくなるんだ。

このやり方は、バイト先の板前さんから教わった。

 

お店では、水分を飛ばしたあと、ほんのちょっとだけ油をしいて火にかけてうっすらと油を馴染ませてたけど、これは多分お店だとすぐに使うからなのかなって勝手に解釈して、僕はやってない。

だってまた次に使うまでに油に埃がつきそうだし、他の物重ねられないし…

 

鉄のフライパンはね、使えば使うほど扱いやすくなるんだ。

そしてきっと、柄と本体が一体のものならば、ほぼ一生モノかな。

 

洗剤を使わないというところも僕の中ではポイント高いんだけど、「亀の子たわし」っていうレトロな道具で洗うっていう点も個人的には嬉しいところ。

なんかこう「守っていきたい昔からの暮らし」みたいなのに凄く魅かれるから。

 

 

日々の暮らしって、知らず知らずにその人らしさを作っていくような気がする。

 

だから仮に僕が、外で高級ブランドのスーツ着て、かっこつけてテキパキ仕事してるふりしてても、ちょっとした場面で全然合理的じゃなくて、時が止まってるような雰囲気みたいなのが見えちゃうんだろうなって思う。

(高級ブランドのスーツ、まだ着たこともないけどね。)

でもそれが僕だから、それでいいんだ。

 

コーヒーを飲むなら使い捨てのカップより陶器のカップが好きだし、麦茶はちゃんと煮出して作りたいし、デジタルよりアナログが好きなのが僕。

合理性やスピードよりも「風情」を大切にした暮らしが好きなんだ。

 

「鉄のフライパン」へのこだわりもそのひとつ。

他にもいろいろと暮らしのこだわりってあるんだけど、長くなるから続きはまた別の機会にね…。🍀

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