「陽の当たる場所を探して②」

周りのものが、全部敵に思えちゃうくらい八方塞がりな時。

光が見えないくらい気持ちが沈み込んじゃう時。

 

誰にでもそんな季節が巡ってくることあると思うけど、ずっと立ち止まって嘆き悲しんでるわけにもいかなかったりするよね。

だって日常は、僕らのそんな気持ちなんて無視して、どんどん時を刻んでいくんだから。

 

暫く立ち止まって、深呼吸して、気持ちを落ち着かせたら、

ちょっと無理して、平気なフリして、

それでも力が入らないから、トボトボと歩き始めるんだ。

そうするとね、その道の途中で、出会うものや触れ合うものが必ずある。

 

そこにほんのちょっぴりでも、優しさや温かさを感じると、

あんなに絶望していたはずなのに、もう誰も信じないって決めてたはずなのに、

こんがらがって固く結んでいた心の糸が、いつの間にか緩み始めて…。

 

やっぱり世の中、捨てたもんじゃない!

 

そう思える瞬間は、ちゃんと存在してる。🍀

 

 

(2017年個展「陽の当たる場所を探して」テーマ作品)

大人のための手作り絵本「詩画集・陽の当たる場所を探して」掲載

「陽の当たる場所を探して…②」

 

ここまで来るの 随分と遠かった

来る途中でね いろんな事があったんだ

 

たくさん たくさん歩いたから

とっても眠たくなっちゃった

そんな時

落ち葉の布団で寝かせてもらったよ

 

たくさん たくさん歩いたから

とっても喉が渇いちゃった

そんな時

朝露のジュースを分けてもらったよ

 

たくさん たくさん歩いたから

とっても寂しくなっちゃった

そんな時

風が葉っぱを揺らしてお話ししてくれたよ

 

たくさん たくさん歩いたから

たくさん たくさん優しさ貰ったよ

そしたらとっても嬉しくなっちゃった

 

だから今度は 僕が誰かに

たくさん たくさん

優しくしたくなっちゃった

…noZomi🍀

 

=地球に 人に 優しいアートを=

僕らを育んでくれるこの星とあらゆる命への敬意、

そして魂の居場所である肉体に感謝を込めて…

       早川 希

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