「陽の当たる場所を探して①」

どうしても心が壊れてしまいそうな時は、無理に先へ進もうとか、顔を上げようなんてしなくてもいいって思う。

 

立ち止まったり、振り返ったり、しゃがみ込んでしまったり…。

そんな時があってもいいと思うんだ。

 

人間は機械じゃないんだから、チャチャっと修理して「さあ、動け!」っていうわけにはいかないよ。

 

しばらくはうつむいて、涙をたくさん流して…。

 

そんな風にゆっくりゆっくり、冷え切って凍り付いてしまった心をまるごとふんわり受け止めてあげるんだ。

 

そのうちきっとお腹も空いてくるし、眠くなってきていつの間にか眠っちゃうかもしれないね。

それも人間が機械とは違う証拠。

 

時間と共に少しずつだけど、心に力が宿り始める。

そうしたら、何となく顔を上げてみたくなって、その場から動いてみたくなって…。

 

この先もまた、立ち止まっちゃう日が来るかもしれない。

でも、その時はまたこうやって、ゆっくりと歩き始めればいい。🍀

 

 

(2017年個展「陽の当たる場所を探して」展示作品)

大人のための手作り絵本「詩画集・陽の当たる場所を探して」掲載

「陽の当たる場所を探して…①」

 

 

壊れてしまった夢…

無くしてしまった愛…

 

そんないろいろ まだ少し抱えたままだけど

 

陽の当たる場所を探して 歩いていくよ

 

僕のペースで ゆっくり ゆっくり…

 

そこにはきっと

まだ見たことのない 花が咲いているんだ

 

僕のことを待っていてくれる

優しくて 小さな花が…

…noZomi🍀

 

=地球に 人に 優しいアートを=

僕らを育んでくれるこの星とあらゆる命への敬意、

そして魂の居場所である肉体に感謝を込めて…

       早川 希

図工室-letter

前の記事

「探し物」
図工室-letter

次の記事

「春を待つ」