無くてはならないものへ…

僕がやっている事…。

アートって、生活必需品ではないんだよね。

 

 

それでも世の中には、音楽や絵、その他飾っておくだけの雑貨とかアクセサリーとか、

たとえそれが無かったとしても生きていけるはずなのに、ずっと昔から人間と共に存在しているものっていろいろあるよね。

 

僕はつい最近まで、アートを含めてそういうものは「有っても無くてもよいものだけど、有ったらいいなと思えるもの」と言ってたんだ。

しかも、かなり堂々とね。

でもね、この1年間、個展やったりSNSに作品を載せたりして来た過程で、この考え方は違うんだって気付いた。

 

少なくとも、僕は「違う」って感じるようになったんだ。

 

実は、アート・音楽・雑貨…範囲を広げれば、読書とかスポーツ観戦とかありとあらゆるもの、

そのどれもが「人間が人間らしく生きる為」に、「有ったらいいな」を超える、絶対必要なものなんだと思うようになったんだ。

 

 

人間らしさって、

「楽しいなとか嬉しいなとか、おもしろいなと感じる事」

「何かを見て美しいなと感じる事」はもちろん、

「何かを(誰かを)優しく思いやる心を持つ事」だと思うんだよね。

 

そういう感情があるからこそ人間なんだよね。

これって本当は人間だけじゃなくて、もしかしたら生き物みんなに共通してるのかもしれないけどね。

 

朝起きてカーテンを開けた時、そこに青空と太陽があると嬉しくなったり幸せな気持ちになるよね。

夜空を見上げた時、星が綺麗に見えたり、月が輝いていると、その美しさに心を躍らせたりする事ってあるよね。

 

そよ風に吹かれた時には、僕はふと目をつぶって、その感触を味わいたくなるんだ。

そういう時って、自然と優しい気持ちになるんだよね。

 

誰かに優しくしたいとか、その美しい光景を誰かに見せてあげたいなとか、そんな気持ちにならない?

 

でも、もし空が一年中灰色だったり、夜空に星も月も無かったら、どうなんだろう…。

人の心って、だんだん憂鬱になって殺伐としたものになっていくんじゃないかな。

 

 

今年の夏って、青空の日がとても少なかったよね。

そのせいか僕もそうだったけど、なんとなく憂鬱な気持ちになってる人が多かったように感じたよ。

 

同じ朝を迎えていても、青空を見上げるのと、どんよりとした空を見続けるのとでは、人の心の状態って変わってくるよね。

 

僕は絵や音楽って、青空や太陽、風、星や月のような存在なんじゃないかなって考えるようになったの。

人間が人間らしい素直な心や優しい心を育んで行く為には、自然界の美しさって

「無くてはならないもの」だと思う。

 

そしてね、絵や音楽などのアートも、もしかしたら人の心に、自然界のものと似たような働きかけをするんじゃないかなって思ったの。

 

だから僕は、これからは堂々と「無くてはならないもの」として、絵や絵本を創作、提供していくつもりだよ。

もちろん「誰にでも」そういう存在だと言うわけでは無いんだけど、

その時にそれが必要な、誰かのもとに届ける事ができたらいいなって思うんだ。

 

そして僕の絵や言の葉を必要だと思ってくれる人が、もっと増えてくれるといいな…。

 

 

その為に僕は、僕自身が自然界の物と同じような輝きを放てる人になれるよう、「無くてはならない」存在になれるように日々心を整え、磨きつづけていくつもりだよ。

 

こんな事言うとバカだと思う人もいるかもしれないけど、本気でそう思っているからいいの。

気にしないよ。^^🍀