僕らは自然界と繋がっている…地球に人に優しいアートへの取り組み
初期の頃の作品は、全てアクリル絵の具を使っていたけれど、
「地球に人にやさしいアートを…」
ということを意識し始めてからここ数年、彩色のほとんどは、地球環境にも人体にも優しい成分で作られた水彩絵の具を使っています。
それでも、時には作品の性質上アクリル絵の具を使用する機会もあります。
そんな時、少しでも地球環境に心を馳せて、僕が取り組んでいること、
それは排水時に、出来る限りアクリル絵の具の成分を流さないようにすること。
最近までやっていた方法は、筆を洗った水をバケツに移し、一晩~二晩置いて絵の具成分を沈殿させる。
その後に上澄み液を捨てる。
そしてバケツの底に残った絵の具をふき取った紙をゴミとして捨てる。
完全に分離してくれるわけではないので、上澄み液は純粋な水にはなりません。
僕は現在、一度に多くのアクリル絵の具は使わないのですが、それでもバケツに残った絵の具の量を見ると、意外と多いのがわかります。
今では殆ど使うことが無くなったアクリル絵の具ですが、それでもたまに使う度に、もう少し絵の具の成分を取り除きたいという気持ちがありました。
それで、最近ふと思い立って「ロート」というものを購入してみました。
古い言葉で言えば「じょうご」というのかな…
まずは安価なコーヒーフィルターを使って漉してみたのですが、
透過率が良いのか、思ったほどフィルターの効果を感じられませんでした。
次にペーパータオルを二枚重ねて漉してみました。
こちらの方が上澄み液の透明度が増したように感じられたので、今後はこの方法かな…
但し、コーヒーフィルターとペーパータオルの実験では、水や絵の具の分量が正確に同じとは言えないので、
そこは何となく見た感じで…ということになりますが…
そしてこの文章を書いている今、ふと気付いてしまったのですが…(゜o゜)
完璧に排水しない方法がありました!
もしかしたら、もう既に実行されている方もいらっしゃるかもしれませんが…(^^;)
絵の具の水を古新聞などに全て吸わせてしまうという方法。
これなら排水溝に流れ込む絵の具はゼロということになります。
そして、湿った新聞を天日で乾かしてから廃棄すれば、ごみ処理場の焼却炉に負担をかけることも無くなりますね。
僕はあまりたくさんの水を使わないということもあるので、この方法がベストのように思われます。
ただ、新聞を読んでいないので、古新聞というものがありません。
ペーパータオルだとちょっと多めに必要な感じだし、雑誌も読まないので、コンビニで新聞を一部買っておこうかな…
新聞紙は少量でもかなり吸水するイメージがあるので、僕のようにたまにしかアクリル画を描かない場合には一部だけの新聞でも、かなり持つかもしれません。
…ということで、せっかく買ったロートの出番は無くなりますが、今後は新聞紙を使う方法で排水の処理をしようと思います。
よ~く考えればわかることでした。
よくやりがちなのですが、思い立ってすぐに行動するとこんな失敗もあります( ̄▽ ̄;)
でも今回ロートを使った実験をしなかったら、僕は相当長い間、新聞紙の方法に気付くことはなかったと思うので、
偶然にも前回のブログで言っていた通りに、やっぱり 失敗は単なる経験で、次に進むための大切な方向指示器 でした!(^^)!
新聞紙の方法は、以前からやっている方にしてみたら「何を今更…」という感じなのでしょうが、まぁ良しとしましょう。
いずれにしても、手間と時間は必要です。
ですが、僕は小さな頃から自然界との繋がりを強く意識しながら生きているので、その手間と時間も当然ながら僕のアートの一部なのです。
地球に人に優しいアートを…
ここで「人」よりもまず、「地球」を先に掲げているのも母なる地球への、僕の敬意の気持ちです(^^)/🍀
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※アクリル絵の具は「AP」というマークが付いたものが、アメリカ合衆国のACMI(アメリカ画材・工芸材料協会)が、毒性が無く人体に無害と認めている製品だということです。
=スターシードが創り描く☆地球に人に優しいアート= noZomi hayakawa(陽日希)2024秋の個展『自灯明』
地球に人に優しいアート
noZomi hayakawa(陽日希)
2024.秋の個展
『自灯明』
2024/11.25(月)-12.01(日)
11:00ー19:00
(最終日は17:00閉館)
ギャラリー元町