「橙色(オレンジ)の抱擁」

いつも変わらずそこに流れているせせらぎの音

今吹いてきた風

目覚めた時に聞こえた鳥のさえずり…。

 

当たり前に身近に在るいろいろは、普段は見過ごしがちで気にも留めなかったりする事も多い。

だけどちょっと心が弱った時に、その優しい存在に救われるような瞬間を誰もが経験してるんじゃないかな…。

 

特別なものであるわけでも無く、何をするわけでも無い。

ただそこに「在る」というだけで、たったそれだけなのに大きな包容力を感じる存在。

 

それは、人としての在り方の理想形なのかもしれない。🍀

 

(2019年個展「solitaire…ひとり遊び」展示作品)

「橙色(オレンジ)の抱擁」

 

 

橙色の小さなともし火

 

じゅうぶんな明るさも 大きな勢いも無いけれど

柔らかで 温かなともし火

 

音も無く でも真摯に 

小さな炎を揺らしている

 

ただそれだけなのに その灯りが傍らに在るだけで

安らかな時間が広がっていく

 

いつの日か 少しずつ炎が小さくなってそっと姿を消す

その時がやって来るまで…

 

誰かにとって そんな存在であれたなら

 

生まれて来て良かったと 思えるのだろう

…noZomi🍀

 

  =地球に 人に 優しいアートを=

僕らを育んでくれるこの星とあらゆる命への敬意、

そして魂の居場所である肉体に感謝を込めて…

       早川 希

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