直面した「No!」を言うことの難しさ

ここしばらく朝から晩まで、事あるごとにずっとずっと思い悩んでた事に、ようやく「No!」の意思表示ができた。

 

 

こだわりが強くて好みがはっきりしてる僕でも、やっぱり人間関係が絡む事になると、即決出来ない時も多い。

感情的になって行動するタイプじゃないから、かえっていろいろ考えてしまって、余計に決められなくなるところもある。

とか言っても、要は保身。

 

相手の気分を害さないように・・・っていうのは、相手に対する思いやりは、実はほんの僅かで、その中身の大半が、結局は自分を守る言い訳だもんね。

 

僕は自分の居場所って、自分の意志で決めてる。

例えば、何かのセミナーとか教室に行くのも、「○○さんが行くから」とか、「○○さんに誘われたから」

だけの理由での参加は、まず無い。

 

自分で見つけたにしろ、誘われたものにしろ、取り敢えずは自分自身で見て調べて、時にはちょっと体験してみて、直感で「これ!!」って思った「もの」や「人」だけを選ぶんだ。

 

どんなに親しい友人から誘われても、興味が無ければ断るし、

ちょっと良さそうだなって思って参加したものでも、何か違和感みたいなのがあれば二度目は行かない。

 

僕がこだわって部屋に置くインテリアと同じで、全部自分の心、意志、肌に伝わる感覚みたいなもので選んでるんだ。

だけど今回、僕が選ぶ選ばないを通り越して、いつの間にか僕の居場所を決められちゃったみたいな事があったんだ。

僕がそうしたいかどうかの意思確認無しでね。

 

今まで一度もそんな事はなかったから、まずその事に驚いたよね。

正直残念に思ったよね。

自分って、その人にとっては、その程度の存在だったんだなってがっかりしたし落ち込んだ。

そして他の人に勝手に存在をコントロールされることに驚いたし、その場で率直に「嫌だな」って感じた。

 

 

何度も会ってて僕をよく知る人なら、僕って結構頑固者で、自分の意志でしか動かないっていうのをわかってくれてるけど、

もしかしたらあまりよく知らない人からは、何でもどうぞって感じに思われちゃってたりするのかな…。

まあ仕方ないかなって思って、しばらく様子見ることにしたんだ。

 

でも、一向に何も聞いてくれないし、そのうちにそこの場所の中での考え方というか、そういうものの一部分に、僕なら絶対にこれはあり得ないなっていう「違い」を見ちゃった。

 

人それぞれだから、その「違い」の内容が良い悪いっていうのではなくて、ただ、僕個人が持つ理念や信念から外れるものだったんだよね。

 

 

「これは違うな」って思うものが存在する場所に居て良いんだろうか…。

 

でも「No!」と言えば角が立つし…。

だけど僕が選んだわけじゃないし…。

でも「No!」と言えば、相手は不快に感じるだろうな…。

だけどやっぱり僕は嫌なんだよなぁ…。

 

そんな思いがぐるぐる、ぐるぐる・・・毎日浮かんでは消え、浮かんでは消えして…。

気付いたら、起きてる時間の殆どが、この事で悩む時間になっちゃってた。

 

何よりも問題なのは、僕とは違う考え方が存在する場所に、僕が何でもない振りして居続けるっていうのは、僕自身に対してだけじゃなく、僕を信じてくれてる人達の事も裏切る行為なんだなって思った事。

それって、自分と繋がる人の心を大切にしてないって事なのかもしれないって思ったんだ。

 

ましてや、「No!」が言えなくて、その場に居る情けない僕は最低だよな…。

何事も無いかのようにじっとしていれば、波風は立たない。

でも、表現者として生きていくって決めてる僕は、大地のように揺るがない心と、太くて真っ直ぐな心の軸を持っていなきゃって、改めて思ったよ。

 

 

僕を含めてどんな人も、子供でも老人でも、みんなみんな「人間」であって「物」ではないんだ。

だからその存在を自分の都合で、本人の同意無しに利用したり、コントロールしたりしてはダメだと思うよ。

 

そして、そうされたと感じた人…今回は僕だけど、

嫌だなって感じたり、違和感感じたりした時は、凄く難しいんだけど、やっぱり勇気を出して「No!」と言うべきだと思う。

その時は、決して感情的な「No!」ではなくて、じっくりと自分の心と向き合ったあと、信念を持って言える「No!」でね。

 

そしてもし「No!」と言った事で粗末に扱われたとしても、もともと意志確認してくれない時点で相手にとって僕は「心を持たない人形」に見えてたんだから、残念だけどそれ以上でも以下でもないって事・・・ただそれだけ。

自分は、凛としていればいい。

 

今日のブログは、この先僕自身も周りの人に、僕が感じたような苦い思いをさせてしまう事が無いように、

今いる人も、これから出会う人も、心から大切にしていけるよう、自戒を込めて書きました。🍀