個展=”New Beginnings”を終えて…

=『New Beginnings』7日間の日記=

 

11月6日 月曜日

個展初日。

朝は雨模様。
その後雨も上がり11月とは思えない程の暖かな陽気に…。

この日は、作品を笑顔で見て下さっている方々の傍らで、僕は静かに喜びを噛み締めておりました。

 

来場者が大きく減ってしまった前回の個展から約5ヶ月。
その間、それでも自分を信じて、

祈るでも無く、願うでも無く、

ただ心静かに、無心で制作を続けて来た。

 

最初にいらっしゃった方の穏やかな笑顔を見た時は、本当に嬉しかった。
心の中で何かが溶けていくような感覚があった。

noZomi

 

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11月7日 火曜日 

個展2日目。

朝は嵐のような激しい雨。
その後は清々しい風が吹き渡り、日中は汗ばむ暑さになるという、この日も不思議な11月…。

 

この日もギャラリーに訪れて下さった人の数は決して多くはない。

でも、作品に会いに来て下さった方々の笑顔は、最高だった。

 

時折届く応援の声も背中を押しくれる。
ありがとうございます。

noZomi

 

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11月8日 水曜日

個展3日目。

朝から穏やかな晴天。

この雀は、目の前のイチョウの木に住んでいるのだろうか…。
毎朝ギャラリーの入り口まで、餌を求めてやって来る可愛いお客さん。

 

陽が沈むと、昨日までとは打って変わって、寒さを感じる夜になった。

それでも、時折ここに訪れて下さる方々の笑顔を受け取れたこの日。
心は暖かかった。

noZomi

 

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11月9日 木曜日

個展4日目。

風も無く、穏やかな陽気。

ギャラリーには雀が3羽、そこへ気まぐれに鳩が何羽かやってくる時もある。

餌を撒いてあげると、雀も鳩も仲良く分け合って食べている。
争いが無いっていいね、優しい気持ちになれる。

 

夕方6時を過ぎる頃には、空はすっかり暗くなる。
日毎に夜の訪れが早くなっているのを実感する。

いつの間にか空気もひんやりと冷たくなった。

 

この日も、久しぶりに会えた人たちとの楽しい時間が嬉しかった。

noZomi

 

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11月10日 金曜日

個展5日目。

曇りのち雨のちまた曇り。
週半ばから、急ぎ足で秋が深まって来たような感じ。

やっぱりこの時期の雨は冷たいね。
駅からギャラリーまでの短い時間でも、傘を持つ手が凍えた。

 

寒さを感じたこの日。
いらして下さった方々の心に、暖かなものが届いていたら嬉しい。

noZomi

 

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11月11日 土曜日

個展6日目。

この日は一気に冬の気配を感じる程、空気が冷たくなった。
そして、僕の心にも冷たい空気が流れ込みかけた日でもあった。

以下、この日僕がFacebookに綴った想いです。

* * *

今日という日、そして今日という時間。

もしその時間を自由に使っても良いのならば、
人それぞれ、自分にとって大切な事、必要な事、自分が喜べる事、幸せを感じる事etc…

そういうもので、今日という人生の時間を満たすのだと思います。
当然、僕も同じです。

 

今日、ギャラリーを開けていた8時間。
そこへいらして下さった方は、お一人のみでした。

きっと誰もが、たった1人だけ…と思うところでしょうが…

その方は今日という人生の中の大切な一日、その時間を、僕の作品に会いに行くと決めて、
他のいろいろではなく、ギャラリーに来る事を選んで下さった、この世で唯一の人でした。

 

勿論、たくさんの方に来て頂きたかったけれど、
僕は、その「お一人」に「たった…」という形容詞が付くとは1ミリたりとも思ってはいません。

ひとつひとつ丁寧に鑑賞して下さり、作品に込めた想いを真っ直ぐに感じ取って感想を伝えてくれました。

それは、僕が今日という日に、その場所に居られた事を、心からありがとうと思えた瞬間でした。

noZomi

 

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11月12日 日曜日

個展最終日。

秋の個展は、お陰様で無事に幕を下ろす事が出来ました。

 

最終日は朝から雨模様で、更に急な冷え込みも…。
それでも、スタート直後から閉館まで、殆ど途切れる事無くギャラリーには笑顔が溢れていました。

お陰様で、今回も嬉しく、有り難く、幸せな1週間でした。

 

会期中ギャラリーにお越し下さった皆さまと応援の声を届けて下さった皆さま。
個展の投稿をシェアして下さっていた方もいらっしゃいました。

今回も、ギャラリー元町オーナーの宮地さんには大変お世話になりました。
そしてサポートスタッフとして舞台裏で動いてくれた友人。

そんな全ての皆さまに僕から、心からの感謝を贈らせて頂きます。

本当に!本当に!ありがとうございました。

noZomi

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今回の個展にご来場頂けた方の数も、決して多くはなかったです。
おそらくここ数年、僕の一週間の個展へ来てくださる方の人数は、他の作家さん達の1日の来場者にも満たないのかもしれません。

 

でも、僕はそんな”無い”に目を向けてなどいられない。

何故なら、僕という存在があらゆる方法で紡ぎ出すあれこれが愛おしいし、そこに携わる時間も愛おしい。

 

だから僕は、そこに”在ってくれる”人達や、”在ってくれる”モノ達を大切にし、深い感謝の気持ちを胸に今後も真っ直ぐな気持ちで活動していきます。

 

会期中に季節は駆け足で進み、ほんの数日で道行く人々の服装が、半袖からコート姿へと大きく変化した。
やっと本来の気候に戻ったのでしょう。

 

また来年、ギャラリーで久しぶりの笑顔、初めましての笑顔に出会えることを楽しみに、

僕もまた本来の、独り静かな創作の時間に戻ります🍀

 安らぎの図画工作室から noZomi hayakawa

 

 

スターシードが創り描く
=地球に人に優しいアート=

僕が大切にしているのは
日常に散りばめられた「小さな幸せ」。

それは、何気ない顔をしてそこに在るのだけれど、
実はどれもが  ”今ここ” にだけ在る宝物なのです。

そんな小さな幸せの積み重ねが、穏やかで平和な世の中を作っていくと、僕は本気で信じています。

僕のアートに込められた “小さな幸せ” を見つけて頂けたなら、とても嬉しいです。

noZomi