この時期、僕の歩みは止まりかけていたのかも知れない…『ビー玉を食べた象』他 3点 : 個展New Beginningsより

楽しい作品を作っているはずだった。

楽しんで作っていると信じていた。

 

確かなのは、これらの創作にとても集中していたことだけ。

ざっくばらんな太陽

 

目が醒めるような、鮮やかな色をたくさん使って、
明るいエネルギーを周囲に振り撒くような、そんな太陽や月を僕は作ろうとしていた。

 

お喋りな三日月

 

二つの太陽と一つの月。

それぞれに付けたタイトルにも、そんな想いを込めた。

 

踊るお日様

 

でも、色とりどりに完成した彼らは、どことなく寂しげだった。

もしかしたら僕は、彼らを無理に明るい存在にしようとしていたのかもしれない。

 

そして、その後に作った象に、鮮やかな色を塗る気持ちにはならなかった。

 

ビー玉を食べた象

 

色付きのビー玉は、少しでも元気でいてくれるようにと、せめてもの思いで入れ込んだのか…。

いや、今思うと、この象のお腹の中にあるのは、色とりどりの夢。
それは今も僕の中で、静かに、でも確かに息づいているまだ叶えられていない夢の数々に違いない。

小さな象は、その夢を大切に包み込んでくれていたのだろう。
ここにひとつ、小さいけれど希望の光があったことに気付く。

 

この時期、僕の歩みは止まりかけていたのかも知れない。

それを見ないように、ただただ集中することに全力を傾けていたのだろうか。

 

今となっては、ぼんやりとした記憶でしかないこの時期の風景。

 

作品は、それを手掛けたあの頃の、心を映す鏡なのだろう…🍀

 

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