秋田の旅、僕が見つけた宝
ここ数日、ちょっとボヤっとしてる間に、もう9月だね。
ちょうど一週間前、僕は生まれて初めて秋田に向けて旅立った。
講座で半年間、そしてこのWordpressのブログの立ち上げでもお世話になった内藤 勲さんが愛してやまない「大曲の花火大会」を見に、受講仲間と共に羽田から飛行機で秋田空港へ。
飛行時間は45分。結構あっという間。
羽田に行くまでの方がよっぽど時間がかかったよ。(^▽^;)
空港まで車で迎えに来てくれた内藤さん・亜弥さんご夫婦、そして亜弥さんのお母さんと、初日は武家屋敷が立ち並ぶ角館へ。
春にはしだれ桜で彩られるというこの場所。
今は緑が美しく、爽やかな風が吹き抜けていくような、そんな風景だったよ。
いつもは混みあう場所らしいけど、偶然にも人通りが殆ど無くて、通りの向こうまで真っ直ぐに綺麗な姿を見る事が出来た。^^
2日目は、直前の水害で当日朝に決行が発表された「大曲の花火大会」へ。
地元の方々が夜通しの作業をして下さったおかげで僕たちは、あの見事な光景を目の当たりにする事が出来たんだ。
水に浸かってドロドロになってしまったであろう、あの広い会場を 刻々と迫る時間に追い立てられながら、気の遠くなるような作業できれいに整備して、消毒して・・・。
想像もつかない程の苦労があったはず。
でも当日の会場は、まるで何事もなかったかのように、きちんと整備されて、たくさんの見物の人達を迎え入れてくれてた。
本当に、ただただ「感謝」・・・。
凄いね。人の力、人の想いって奇跡のような事を起こしちゃうんだなって思ったよ。
これは午後5時半から始まった「昼花火」といって、煙の色彩や形を競う競技。
普通の花火大会では見る事のできない珍しいもの。
夜の花火のような華やかさは無いけど、陽が傾く前のまだ明るい空に、花火の音と煙で、日本らしい風情のある光景を見る事が出来たよ。
そして、夜空がまるで夢の世界に変わったかのようになった夜の花火。
間近で見た花火は、まるで現実の世界じゃないような…。
今でもあれは、夢だったんじゃないかって思うくらい幻想的かつ大迫力の景色だったよ。
動画も撮らなかったし、写真も数枚しかないのは、ちゃんと自分の目で見ておきたかったから。
だから、目をつぶればいつでもあの景色と音が蘇る。
最終日。
遅れて来た修学旅行のように一緒の宿で過ごした、星読みで人気のある北條さんカップル、そして亜弥さんの妹さんカップルとお母さん。
皆さんがそれぞれの予定に向かって宿を発ったあと、僕たちは大曲の駅まで内藤さんの車で送ってもらい、そこからは予約していたレンタカーを借りて男鹿半島へ。
ここは海も山も、本当に綺麗だったよ。
抜けるような青空。
晴天にも恵まれて、僕たちは子供のように終始笑顔で、雄大な自然に包まれて旅の最終日を思いっきり楽しんだ。
この3日間で僕が見たもの。
それは、素晴らしい景色や見事に空を彩った花火だけじゃないんだ。
今回の旅で、僕の心に一番焼き付いたもの。
それは「人の真心」というんだろうか…。
秋田の地で見かけた人々、触れ合った人達は、都会で出会う人達とは何かどこかが違ってた。
それは何だろうと思った時、ふと思い浮かんだ言葉がこの「真心」という言葉。
花火会場の駐車場のおじさん達が、ぬかるみにはまって動けなくなった車を押す姿。
即座に数人で寄ってきて、泥はねも気にせずに掛け声と共に力を合わせて…。
その顔には面倒くさいとか、そんな表情は微塵も無い。
宿の客室係の人。 何か仕事をしている最中だったんだけど、男子トイレの手洗い石鹸の補充を頼んだら、5分後にはもう補充されてた。
後回しにされがちな事なんだけど、仕事の手を止めて、すぐにやってくれたんだね。
レンタカー屋さんでも、男鹿半島への道のりを凄く分かりやすく丁寧に教えてくれた。
途中で寄った売店のおばちゃんも、海への道を教えてくれるのに、わざわざレジから出て来て身振り手振りで。^^
誰一人、嫌な顔をする事がないんだ。
ここは「真心で人の為に行動する」という事が根付いた土地なんだなって感じた。
マニュアルを丸暗記したような早口で説明する携帯電話の販売店や、見事にマニュアルを手にしながら機械のように説明するクレジット会社の窓口。
途中で質問なんかすると、またその返答が早口で分かりにくかったりしてね…。(>_<)
そんなロボットみたいな人間の対応が日常になってる生活をしてきた僕には、秋田の人達のそんな姿が、なんか眩しかった。
きっとこの地では、みんな当たり前のようにやってるんだろうけど、ここまでさらっと当たり前のようにやってるって凄い。
これは都会では殆ど感じることのできない、この地の宝…。。
そして、初めて秋田を訪れた僕たちの為に、一人でずっと車を運転し続けて、いろんな手配もしてくれて、花火も秋田も両方楽しめるように一生懸命動いてくれてた内藤さん。
絶対疲れてるはずなのに、みんなが楽しめるように、嫌な顔ひとつせずに動いてくれてた。
秋田の人達と内藤さんの中に同じ眩しさを見たよ。
この地で生まれ育った内藤さんには、やっぱり同じ血が流れているんだろうね。
この場を借りて・・・「本当に有難うございました。」
そんな内藤さんのサイトはこちら
秋田の旅では、美しい光景と共にあたたかな人の心に触れる事ができたよ。
僕は普段、旅行って殆ど行った事が無い。
だからこそ、今回体験したひとつひとつを 僕は生涯忘れる事は無いと思う。
天気にも、人にも恵まれた宝石のような時間。
大切に心の中にしまっておくよ。(^^)V🍀